コラム / 歯科NEWS
フッ素のおはなし① ~フッ素で虫歯予防~
フッ素とは
フッ素は自然界に存在するミネラルの一種で、海藻、魚類、緑茶などに含まれています。
自然の状態では単体で存在することはまれで、私たちが利用しているのはほとんどが他の元素と結合したフッ化物です。
フッ素(フッ化物)はむし歯予防に効果があるため、世界各国で利用されています。
フッ素のはたらき
むし歯になりにくくする(歯質強化)
むし歯は口の中の細菌が出した”酸”で、歯が溶けることによっておこります。フッ素が歯の表面に取りこまれると、構造が変化。 “酸”で溶けにくい強い歯になるのです。
なり始めのむし歯を元にもどす(再石灰化の促進)
歯には溶けた部分を再生しようとするはたらきがあります。フッ素はその自己修復する力を手助け。なり始めのむし歯を元にもどします。
むし歯菌を弱らせる(むし歯の原因菌の活動抑制)
フッ素は、細菌が糖を分解するための酵素(エノラーゼ)のはたらきを邪魔する性質を持っています。それにより細菌の活動が弱まり、口の中で酸がつくられにくくなるのです。