コラム / 歯科NEWS
キシリトール③ ~どんなものを、どう食べればいいの?~
キシリトール製品の選びかた
キシリトル製品はいろいろありますが、使われている甘昧料の50%以上がキシリトールであること、または総重量のほとんどがキシリトールで占められていることが大切。
なお、フィンランド歯科医師会、日本フィンランドむし歯予防研究会の推奨するキシリトール製品の条件は以下のとおりです。参考にしてみてください。
キシリトール製品を選ぶ基準
- キシリトールは、その製品に使用されている甘味料の50%以上含まれていること。加えて、その製品の総重量のほとんどがキシリトールで占められていること。
例えばガムの場合、甘味料以外の成分(アラビアガム・ガムベースなど)をすべて合わせた重さより、キシリトール重量が、多いことが、目安となります。 - キシリトール以外の甘味料は、ソルビトール、マルチトール、マンニトールのような低酸産性のものを使用していること。ショ糖(砂糖)が含まれているものはキシリトールの効果は発揮されません。
- その製品は、酸蝕症発生の危険があるクエン酸のような酸を含んではいけない。
- 柑橘類などの香料が多量に含まれる場合、酸を産生する可能性があります。その製品は、隣接面pH電極を用いた口腔内での酸産生試験を行ない、非酸産生を確認すること。材料としてではなく、製品として酸を作らないことが、重要です。
キシリトール含有量の見かた
それでは、その製品にキシリ卜ールが何%使われているかは、どこでわかるのでしょう。
ラベルに含有量が書いてある場合は、それを見てください(『甘昧料として○%キシリ卜ールを使用』など)。
含有量が書いてない場合は計算してみましょう。
キシリトールの量が炭水化物に近いほど、キシリ卜ールを含む割合が高いです。
※表示は「炭水化物」と書いてあるものと「糖質」と書いてあるものがあります。
効果的な食べかた
キシリトールは、1日5~10g(粉末の場合)食べると効果的。キシリ卜ールが100%使用されているガムなら、5~9個です。
- 1日を通して少量を回数多く食べる
- 甘味料として、キシリトールもしくはキシリトールが、主に使われているシュガーレスの製品を使用する(その製品に使用されている甘昧料の50%以上が、キシリトールであること)
- 1日に3回は食べる。むし歯になりやすい人は1日5回が望ましい
- 毎日食べる
- 食後や間食の後に食べる