コラム / 歯科NEWS
歯周病菌がまさか大腸がんにも悪影響!?早期発見・治療でリスクを減らそう
歯周病は、歯と歯茎の間に細菌が繁殖して歯茎が腫れたり、歯がぐらついたりする病気です。近年、歯周病菌の一種「フソバクテリウム・ヌクレアタム」が、大腸がんの発生や悪化に関係しているという研究結果が続々と報告されています。
歯周病治療で便中のフソバクテリウム・ヌクレアタムが減少
横浜市立大学の研究チームによると、歯周病治療によって便中のフソバクテリウム・ヌクレアタムが減少することが確認されました。これは、歯周病治療が大腸がんのリスクを下げる可能性を示唆する重要な成果です。
口腔内の菌が、まさか大腸へ?
フソバクテリウム・ヌクレアタムは、口腔内の嫌気性菌です。この菌が口腔から大腸へ移動し、大腸がんの進行に悪影響を及ぼしている可能性があります。
口腔内の菌、侮れない!
実は、口腔内には約700種類もの菌が存在し、その毒素などが悪さをし、心血管系の疾患や糖尿病などを悪化させることが分かっています。さらに、発がん性を持つ菌も存在していることが明らかになっています。
大腸がんリスクを減らすためにできること
- 定期的に歯科検診を受けましょう
- 歯周病菌のバイオフィルムを除去してもらう
- 歯ブラシ方法の指導を受ける
- 食後に歯磨きを習慣化しましょう
- 定期検診を家庭や職場で当たり前の習慣に
歯周病治療は、大腸がんリスクを減らすだけでなく、全身の健康を守るためにも重要です。定期検診を習慣化し、健康な口腔内環境を維持しましょう。